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「マルコヴィッチの穴」視聴

マルコヴィッチの穴 [DVD]

マルコヴィッチの穴 [DVD]


1999年製作。
公開当時は結構話題になったりして、ああこれは皆が楽しめるようなドタバタ系コメディなのだなと思って最近までスルーしてきたのでした。
が、実際見てみるとコメディなどでは決してなく、とんでもない変態映画だということがわかりました。
控えめに言っても怪作、悪く言えば精神的ブラクラと言ってもいい程のものです。


主人公は売れない人形師で、妻はペットショップの店員。同居人にチンパンジーという人生がうまくいっていない典型のような感じの人です。
その主人公が「もっとマトモな仕事を探せ」という妻からのもっともな意見を聞き入れ、ファイル整理の事務員としてとあるビルの7と1/2階にある会社から雇われることとなったのでした。
ちなみに7と1/2階というのはビルの7階と8階の間にある狭いフロアのことです。この時点でマトモな仕事とは言いがたい気がしますが。


就職した主人公は、同じフロアで働く美女・マキシンに一目惚れ。よせばいいのに彼女を落とそうとアタックを試み始めます。
ただでさえ人生が上手くいっていないのに、この上浮気して泥沼に顔から突っ込もうとする意図がよく分かりませんが、彼が売れない人形師だったのもその性格からだったのかもしれませんね!


と、前半はマルコヴィッチとほぼ関係ない話が進行します。
しかしある日、主人公は偶然見つけてしまうのです。
オフィスの壁から俳優ジョン・マルコヴィッチの精神へ通ずる「穴」を。


ネタバレはこの辺にしておくので、後半は是非その目でお楽しみくださいね!
前半ははっきり言ってどうってことのない面白みの無い前フリという感じですが、後半から全てがおかしくなり始めます
主人公たちが「穴」をめぐって抑えていた感情や欲望を次々と吐き出し始める姿は絶句モノです。
そして物語のクライマックスでは「穴」の意外な事実が明らかに…


というわけで、この作品はサスペンスとヒューマンドラマとホラーとSFとコメディを全部混ぜて練れば練るほど…マズい!!(テーレッテレー)
とでも表現するのがよさそうな、ものすごく気持ち悪い映画です。


あと、マルコヴィッチがかわいそう。


でも毎回毎回すっきり爽やかな気分で終わる映画ばっかりだと、食傷気味になりますよね?
それで飽き飽きしてこない人はもう、物語に対する味覚障害だと言っても過言ではないと思いますね!
そんなときは是非この作品を見てみましょう、いろんな意味で楽しめるハズですよ!


それにしてもマルコヴィッチがかわいそう。