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自分の考えを整理するため、あるいは誰かのためにブログを書きます。

「ホビットの冒険」読了

ホビットの冒険〈上〉 (岩波少年文庫)

ホビットの冒険〈上〉 (岩波少年文庫)


ホビットの冒険〈下〉 (岩波少年文庫)

ホビットの冒険〈下〉 (岩波少年文庫)


この小説はどちらかというと児童書に分類されるのかもしれません。
しかし裏表紙には「小学5・6年以上」とありますので、とりあえずオッサンが読んでもよさそうですね。


物語としては、おとなしく平和を享受していたビルボという名のあるホビットが、魔法使いの爺さんと13人のドワーフ強制的に「冒険に連れ出される」というものです。
気の毒なビルボはいきなり変な爺さんに「冒険に出ろ」と言われ、13人のドワーフにアポなしで押しかけられ、家の食べ物を散々食い散らかされたりするのです。
実際、彼はもっとキレてもいい状況だったと思いますね。
この物語のずっと後に、彼の養子は変な指輪を捨てに行かされたりするのです。つくづく運の無い家系ですね。


冒険に出た以上、ビルボも「忍びの者」として活躍しようとするのですが、速攻でトロルに食われそうになるなど、いいところを見せることができません。
そんな彼も開運の指輪を手に入れてからというもの、みんなから一目置かれる存在になりました!
ゴクリさんのところからくすねてきた指輪の開運パワーで冴えない小男もモテモテに!(※ドワーフから)
ちなみにこの物語のずっと後に、彼の養子はこの指輪を捨てに行かされる羽目になるのです。つくづく運の無い家系ですね。


13人のドワーフたちも、態度だけはデカいくせにイケてなさではビルボに負けず劣らずなのが辛いところです。
全員そろって大蜘蛛に食われかけたり、エルフに捕まったりするという体たらく。
最後には竜を怒らせて人間の都市を壊滅させた上に、金に目がくらんであり得ないことを言い出したりする始末です。
「お前らのようなのがいるからドワーフが勘違いされるんだ!」ってキレられても文句言えませんね。


しかし彼らドワーフも、クライマックスの合戦ではヒーロー補正が入ったのか何かめちゃくちゃカッコいい登場とか、獅子奮迅の戦いっぷりとか、泣かせる演出で大活躍します。
ちょっとズルい気もしますが、最後で活躍しないと彼らがただのヘタレ悪人になってしまうのでまあ、しょうがないと思いますね。


穴の住居で平和に暮らしていた主人公のビルボは、自分の意思にかかわらず我が家から遠く離れて冒険する羽目になってしまいました。
しかし彼は冒険を通して精神的に成長し、最終的に自分の家に帰るのです。
そのプロセスから「子供から大人に至る成長」を見て取ったのは自分だけではないと思います。
人生は突然やってくる冒険のように突拍子なく始まり、旅の道中のように危険に満ちて辛いときもあれば、ひと時の安らぎを得ることもできるのです。
困難な道中でも歩き続けるのが人生。我々もビルボのように勇気と運を味方にして素晴らしい旅路にしたいものですね!


あ、そういえばこの話は映画化されます。
【ニュース】「ザ・ホビット」(原題) ピーター・ジャクソン監督でついに撮影開始!|映画情報サイト ムービーネット
指輪を捨てに行く話の映画化で一躍有名になったピーター・ジャクソン氏による二部作になるとのこと。
ガンダルフ、ゴラム(ゴクリ)、エルロンドは指輪のキャストと同じ人がするみたいで、映画版のファンにはうれしいニュースですね。
しかしエルロンドは生え際の後退が心配ですが大丈夫でしょうか。


そんなわけで、大人も子供もこの作品を読んで来るべき映画公開に備えておくことをオススメしますよ!